聖書と映画~War room… 祈りのちから~

 今回は、全米ナンバーワンの大ヒットを記録したと言われる「War room・・・祈りのちから」をご紹介します。日本人からすれば、こんな地味な映画なのに、何故大ヒット?と思われるかもしれませんが、この原作者は神に祈るということの本質を極めて良く熟知した人だなぁと個人的には感動しています。
人生にはどうしようもないことや、うまくいかないことが多々あります。しかし、祈りによって、私たちが修復不能と決めつけていた人間関係が回復され、神様からとてつもない幸せが訪れます。それを引き寄せる原動力は信仰による祈りです。
信仰は望んでいる事がらを保証し、目に見えないものを確信させるものです。(聖書 へブル書 11章1節)
 あらすじです。老婦人のクララは家族の思い出が詰まった家を売却することになり、不動産仲介業のエリザベスと出会います。エリザベスは仕事で実績をあげ、夫トニーと10歳ぐらいの女の子と豪華な家に住んでいます。夫トニーも薬品会社の営業マンとして成功し、かなりの高給取りのようです。一見、何の問題もない家族ですが、夫婦間の会話の欠如、浮気寸前の夫の行状、親子の断絶・・・家族関係崩壊の危機を迎えていました。クララはエリザベスとの会話から、この家族が抱える危機を敏感に察知します。同時に、エリザベスの信仰を建てあげ、祈りという武器を伝える為に、自分の戦いの部屋(War room)に案内するのです。それは、クララが数十年という長きにわたって祈りを続けてきた、彼女の祈りの部屋、ウォークインクローゼットでした。壁には祈り項目や、かなえられた祈りの膨大なメモが貼られています。
そしてクララは言います。
「赦すのよ!そうしない限り、神様からの赦しは来ないの・・」
「あなたは戦う敵を間違えている!」
「罪を告白するの。」
「祈りによって戦うのよ!」
狂信的にみえるクララの態度に、最初のうちはうとましく思っていたエリザベスでしたが、クララの真実性に次第に影響を受け、彼女は祈りはじめます。
聖書の教えに心がはげまされ、エリザベスは真の幸福を求めます。本当に戦うべき相手に気付き、祈りの戦士へと変えられていったのです。不思議なことにエリザベスの心が変わり始め、やがて彼女が語る言葉が変わり、行動も変えられていきます。すると、さらに不思議なことが起こりだします。娘の態度が変わってきました。やがて、夫も・・・。 筆者の眼からも涙が・・・。これ以上は、この映画を見てください。
多くの方々が夫婦間、親子間、友人間・・・といったありとあらゆる人間関係において悩んでいるように思われます。
「認め、認められる喜び」 「愛し、愛される喜び」を求めているにも関わらず、それを得ることが出来ずに傷つき苦しんでいることが多いのではないでしょうか?いったん人間関係がこわれてしまうと、自分の心もこわれてしまいます。しかし聖書には、あらゆる人間関係回復の知恵が書かれています。
キリストこそ私たちの平和であり、二つのものを一つにし、隔ての壁を打ちこわし、・・・(聖書 エペソ書 2章14節)
たとえ、様々な人間関係がバラバラになっても、平和の神様が両者を一つに回復して下さいます。聖書の神様は関係回復の神様でもあるからです。
真実の幸せや平和を求めているにも関わらず、夫婦関係、親子関係、友人関係、上司との関係・・・様々な関係において、傷つき疲れているあなた。今が、関係回復のその時です。当教会では、このような回復のお手伝いをしたいと考えております。
この映画に見られる祈りの力は本物です。祈りによるこのような喜びの体験は、実際に起こるのです。
尚、この映画はお近くのレンタルショップで、お借りになることが出来ます。ご覧になられた方は感想をお聞かせください。