聖書と映画 ~パッション~

「聖書と映画 ~パッション~ 」

先日、「パッション」という映画を見ました。涙が溢れて止まりませんでした。
そして、イエスキリストの御受難(パッション)を単に頭でしか分かっていなかったことを私は悔い改めました。
この映画を見たことで、私の祈り・信仰生活も深まったように感じております。
この映画は、オーストリア出身の映画俳優で監督のメル・ギブソンによって制作されました。
ハリウッドで、彼は役者として成功していたのですが、お酒や薬に溺れ、精神的な危機に陥っていました。
しかし、イエスキリストに出会い、敬虔なカトリック信者として人生を再出発することができたのです。
映画「ブレイブハート」で監督賞・最優秀作品賞などのアカデミー賞5部門を受賞した彼は、聖書の記述を基に、12年の構想歳月を費やし、何と!!私財27億円を投じて、イエスキリストの最後の12時間と復活を、徹底したリアリズムで克明に描くことに成功しました。
確かに目を背けたくなるようなシーンが出てきますが、聖書は言います。
イエスキリストの全身にある、パックリと口を開いた無数の打ち傷から流れ出る血潮によって、我々の全ての罪は聖められると・・。
主の血潮の重さと尊さが胸に迫ってきます。
主の背中に見える血をしたたらせている無数の打ち傷は、我々の癒しの為でもありました。

「彼はさげすまれ、人々からのけ者にされ、悲しみの人で病を知っていた。人が顔をそむけるほどさげすまれ、私たちも彼を尊ばなかった。まことに、彼は私たちの病を負い、私たちの痛みをになった。だが、私たちは思った。彼は罰せられ、神に打たれ、苦しめられたのだと。しかし、彼は、私たちのそむきの罪のために刺し通され、私たちの咎のために砕かれた。彼への懲らしめが私たちに平安をもたらし、彼の打ち傷によって、私たちはいやされた。(イザヤ53:3~5)」

イエスキリストがお生まれになる700年以上も前に、このように前もって預言されていたことは驚きです。
癒しを追及する私どもの教会は、この御言葉をないがしろにするわけにはいきません。
主の御受難に、そして、主の愛と救いと癒しの恵みに心から感謝したいと思います。

2011.7.29