聖書と映画 ~マトリックス~

「聖書と映画 ~マトリックス~ 」

 「マトリックス」という映画が流行りました。主人公はキアヌリーブスです。荒筋を一言でいうなら、機械に抑圧されていることに気付いた一握りの人類達が仮想現実空間(マトリックス)で戦いをくりひろげるという、荒唐無稽な物語です。この仮想現実空間(マトリックス)とは、強い信念・潜在意識が実現されていく空間です。

 昨今、信念は実現する!といったテーマを扱っているビジネス書が、巷に溢れかえっています。マーフィの法則と呼ばれています。ところが、マーフィ博士は、実は、神学者であり牧師でもあったことは、あまり知られていません。彼の著書の中には聖書からの膨大な引用があり、彼自身も潜在意識の力を超えるものは祈りである、と言い切っています。

 聖書は言います。「だれでも、この山に向かって、『動いて、海にはいれ。』と言って、心の中で疑わず、ただ、自分の言ったとおりになると信じるなら、そのとおりになります。 ~ 祈って求めるものは何でも、すでに受けと信じなさい。そうすれば、そのとおりになります。(マルコ11:23~24)」。信念が現実化するという祈りの法則は、今から約2000年前の聖書の中に、このようにハッキリと書かれていたのです。祈りなんか実現するものかと思っておられる方々もおられるでしょう。そのように思っておられる方々の祈りは、多分、その通りになります。しかし、自分の信念を口で宣言し、その通りになると信じ続け、粘り強く祈り求め続けることが出来る人の祈りは、実現します。神戸栄光教会の菅原牧師はこのようにおっしゃいました。「人生や信仰生活は、先に口で言ったもん勝ちや!」。イエス様も、福音書の中で繰り返しおっしゃっておられます。「あなた方の信仰の通りになれ!」この御言葉は、我々にとっても慰めです。祈りと信念の力によって、我々の人生は切り開かれていくのです。