11月の証(あかし)~「決して見捨てない天のお父さん」M.Sさん~

「決して見捨てない天のお父さん」

 私は小学校の途中から学校へは行かず、自宅で勉強するホームスクーラーになりました。日本ではこの教育方針はあまり知られておらず、周りからは学校へ行かないということで批判的な目で見られがちでした。人の言葉や態度に傷つき、どんどん孤立していきました。

 通信制の高校を卒業し、専門学校在学中に、就職活動で私は社会の厳しさに圧倒され心が折れてしまいました。それから社会への恐怖感と先の見えない不安感で二十代半ばまで過ごしました。

 もともと絵を描くことが好きで、何か仕事に出来ないかと思っていた時に、印刷やデザイン関係で仕事を取ったり就いたりするにはイラストレーター(adobeのデザインソフト)を習得することが大きいことを知りました。しかしそれを習得するために講座を受講するにもお金がいるし、人と接するのも辛い、となかなか動けずにいました。

「誰かイラストレーターを教えてくれて、仕事の師匠になってくれる人はいないかなぁ」そう思って、母と一緒に祈りました。

 それから半年経ち、祈ったこともすっかり忘れていた時に「地域の情報誌のお手伝いをしてみない?」と電話がありました。

 その方は両親の知り合いでプロのデザイナーさんでした。課題だったイラストレーターも教えて下さるそうで、情報誌の紙面デザインは実践的な学びの時だと思いました。きっとこれは神様がして下さったんだ!とすぐにお返事しましたが「自分に出来るだろうか?」という不安と緊張もありました。

 編集長さんにご挨拶と打ち合わせに行く時も凄く緊張しましたが、物腰の柔らかい方で、神様は良き出会いの祝福も与えて下さいました。

 地域情報誌のお手伝いの中では失敗もたくさんして、迷惑もたくさんかけました。出来ない自分を腹立たしく悔しく思ったり、関係者の方々に対する申し訳なさでたくさん泣きました。

 そんな時も神様は「この一歩をよく頑張った。わたしはそれを喜ぶ。あなたの心はわたしが一番よく知っている。わたしが共にいて一緒にする」と優しく慰めて下さり、何度も御声と御言葉に励まされながら進んで行きました。

 いつも必死でしたが、その中で今まで経験し損ねてきた様々な大事なことを経験し、学びました。きっと社会人一年目の人が経験するようなことなんだな、と思いました。

 数回お手伝いを重ね、少しずつ慣れてきた頃、新しいデザインの方が入ることになり、その場所でのお役目と学びの期間が終りました。

 その後は、そこで学んだことを活かして自宅でチラシやパンフレットを作る仕事を受けることが出来るようになりました。まだまだ自信がない私に、神様は少しずつ少しずつ、私が倒れないように様子を見ながら仕事を送ってくれています。

 神様は本当に天のお父さんです。私の成長を見守り、助け、決して見捨てることなく、大きな愛で包みながら、一つ一つ導いて下さるんだなぁと感じました。

 私の抱えているあらゆること、コンプレックスも、事情も、悩みも、傷も、全てご存知で、でもそのままにはされず、私が幸せになるように計画し、その道を拓いて下さいました。ハレルヤ!

「わたし(神)はあなたに命じたではないか。強くあれ。雄々しくあれ。恐れてはならない。おののいてはならない。あなたの神、主が、あなたの行く所どこにでも、あなたとともにあるからである」ヨシュア記1章9節